2006年7月8日公開の映画『サイレントヒル』。
コナミから発売されたゲーム『サイレントヒル』を原作に、夢遊病のシャロンを助けるために両親たちが霧の立ち込める街を探索する物語。ホラー映画としての演出が特徴で、監督はクリストフ・ガンズ、山岡晃の音楽が多数使われます。
この記事では、映画『サイレントヒル』で流れた音楽8曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
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『サイレントヒル』で流れた曲とは?
オープニング
Akira Yamaoka - Hometown
オープニングで流れた曲は、Akira Yamaokaの『Hometown』です。
映画が始まる際に弦楽器を細かく弾き鳴らす「チャラララ~」という音色が響き渡ります。そこからローズが娘のシャロンを必死に探し、夫であるクリスも家を飛び出すというサスペンス的なシーンへ…。
夢遊病のシャロンが「サイレントヒル」に導かれてしまうという展開が始まりますよ。ローズの必死な姿、地下炭鉱が燃え上がる中で待つ不気味な少女、色々と引き込まれる演出が見どころですね。
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ローズがガソリン代を店で払おうとするシーン
Akira Yamaoka - Waiting For You (SHF1)
ローズがガソリン代を店で払おうとするシーンで流れた曲は、Akira Yamaokaの『Waiting For You (SHF1)』です。
ローズとシャロンが豊かな自然の中でお絵描きを楽しんでおり、秘密の場所へ旅行へ行こうと話しているのが平穏ですね。
そうして夜になって「サイレントヒル」に向かうローズですが…シャロンが黒いクレヨンでダークな雰囲気の絵を描いたのが気になりますね。
彼女に何が起きているのか不穏に思いつつ、ローズはガソリンを入れて店のレジでお金を払おうとします。その際に店でロックな雰囲気の『Waiting For You』が流れているのが聞こえてきますよ。
サイレントヒルに向かってローズが車を走らせるシーン
Akira Yamaoka - Letter-From The Lost Days (SHF2)
サイレントヒルに向かってローズが車を走らせるシーンで流れた曲は、Akira Yamaokaの『Letter-From The Lost Days (SHF2)』です。
ウエストバージニアにある「サイレントヒル」に向かうローズ。ガソリンスタンドを出て夜道を車で走っていく際に『Letter-From The Lost Days 』が流れます。
切なさを感じる音と女性シンガーの歌が印象的で、この後に起こる出来事を示唆しているようにも思えますね。そして、ベネット巡査が白バイで追いかけてきたことローズは目前にある「サイレントヒル」へ車を飛ばすことを決意!
フェンスを破って走っていくと、車のラジオから不気味なノイズ音が聞こえてきて街に到着するという展開から目が離せませんよ。
襲われたローズがボーリング場で目覚めるシーン
Johnny Cash - Ring Of Fire
襲われたローズがボーリング場で目覚めるシーンで流れた曲は、Johnny Cashの『Ring Of Fire』です。
ローズは真っ黒で泣きわめく何ものかに襲われて、気付くと陽気な音楽が鳴り響いていた…男性シンガーの明るい歌がこれまでのホラーな展開とのギャップを表していますね。
廃棄されたボーリング場から出ると灰の降り注ぐ街に戻っており、ここでは表と裏の世界があると分かっていきます。
この街に何があったのか、シャロンの行方と共に気になっていく展開に引き込まれますね。ベネット巡査とローズが行動を共にしたり、恐ろしい風貌のものたちに襲われたり、ハラハラする展開が続いていきますよ。
父がローズの気配を察して玄関のドアを開けるシーン
Akira Yamaoka - Lost Carol (SHF3)
父がローズの気配を察して玄関のドアを開けるシーンで流れた曲は、Akira Yamaokaの『Lost Carol (SHF3)』です。
サイエントヒルから生き延びたローズとシャロンが家に戻ると、家の中なのに霧がかっていましたね。表世界の同じ場所で父が待っていて、明るいのに雨が降っている…彼らのいる場所が対照的に描かれつつ、物語が終わるのでした。
父がローズの気配を察して玄関のドアを開けると、「はぁああ~」という女性の歌が始まり、切なさを感じる音程で声が続いていくのがとても印象に残ります。
シャロンを助け出せたのに、ハッピーエンドとは言い切れないラストが今作の特徴とも言えるでしょう。
エンディング1曲目
Akira Yamaoka - You’re Not Here (SHF4)
エンディング1曲目で流れた曲は、Akira Yamaokaの『You’re Not Here (SHF4)』です。
軽快だけど低音のギター音で始まり、女性シンガーの低めの声の歌が続いていく曲です。中盤で一度曲が終わるような演出があり、2番に続いていくのが特徴。
エンディングが始まると同時にギター音が流れるのが引き込まれますね。モノクロでキャストたちの写真や名前が紹介される中、ボロボロになった屋内などが代わる代わる映し出されるという演出も良いです。
襲ってきた者たちも登場する中、女性シンガーの歌で盛り上げるのにも注目ですよ。
『Lost Carol 』はゲーム『サイレントヒル3』のオープニングでも流れます。
エンディング2曲目
Akira Yamaoka - Tears Of… (SHF5)
エンディング2曲目で流れた曲は、Akira Yamaokaの『Tears Of… (SHF5) 』です。
ゆっくりとしたクラシックギターに怪しげな雰囲気の音が加わっていく曲です。様々が楽器が加わりつつも暗さを保っているのが特徴。
ダークな雰囲気から魔女を火あぶりにするという集団の恐ろしさ、徐々に裏世界に変わっていく際の演出を思い出させてくれます。
ひっそりと忍び寄る恐怖を感じさせる曲と共にスタッフロールが流れていく…ローズがシャロンのために数多の虫のようなもの、ナース姿で不気味な動きをするものなどに襲われていくのも印象に残りました。
エンディング3曲目
Akira Yamaoka - Theme Of Laura (SHF6)
エンディング3曲目で流れた曲は、Akira Yamaokaの『Theme Of Laura (SHF6) 』です。
タンバリンの音と共に静かなギター音が奏でられ、一気に音量を上げていく曲がエンディングで流れます。ベネット巡査が子供のために果敢に立ち向かったシーンを思い出させてくれるような、勇気をもらえる曲ですね。
ベネットが火あぶりにされてしまって悲しかったですが、地下から現れたアレッサが無数の鉄線で教会内の人々を惨殺していくというシーンで仇がとれたのかなと思いました。
ローズとベネットの勇敢さを改めて感じさせる曲だと言えるでしょう。
この曲はゲーム『サイレントヒル2』のオープニングでも流れます。
筆者の感想
ゲームの『サイエントヒル』を知っていると懐かしい音楽がたくさんありましたね。特にエンディングにかけての曲はサントラも聞き直したくなるかもしれません。
ストーリーは映画ならではの展開もありましたが、ホラーとしての演出の仕上がりは凄まじい!三角形の頭を持つレッドピラミッドシングが大きな剣を振りかざしたり、顔の無い不気味な動きのナースたちが一斉に動いたり…シャロンたちの勇気に改めて感心させられます。
シャロンとアレッサについての経緯や、魔女と火あぶりという恐怖も含めてホラー映画として際立つ作品だと言えるでしょう。
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サウンドトラック
※映画内で流れた曲が入ったゲームのサントラを紹介します
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