レストランやカフェ、美容院やネイルサロン、病院やマッサージなど、店舗でBGMとして音楽を流すことができる音楽ストリーミングサービスにはどんなサービスがあるのか?
音楽ストリーミングサービスには、主にSpotify、Apple Music、Amazon Music、LINE MUSIC、AWAなど数々の音楽ストリーミングサービスがあります。
そこで、主要な音楽ストリーミングサービスは店舗のBGMとして音楽を流していいのか?をこの記事でご紹介していきます。
また、実際に店舗でBGMを流すにはどうしたらいいのか、他にもどんなサービスがあるのかも一緒に解説していきます。
Spotify
利用規約でご案内している通り、Spotifyは個人での利用のみを対象としており、商用で使うことはできません。ラジオ局、バー、レストラン、店舗、ダンススタジオなど、商用の場所で Spotify を放送することはできません。
Spotify公式サイト:仕事先や学校で、Spotifyを使用することはできますか?
Spotifyでは、無料プランや有料プラン関係なく、店舗やお店でBGMとしてSpotifyから音楽を流すのは禁止されています。
Apple Music、iTunes
お客様は、個人的、非商用目的での使用に限って本サービスとコンテンツを利用することができます。
Apple がコンテンツをお客様に提供しても、それは何らかの商用目的の、または販売促進の使用権をお客様に譲渡したことになりません。また、著作権所有者が持つ何らかの権利を与えたり、放棄したりするものではありません。
Apple Music公式サイト:Apple メディアサービス利用規約
Apple Musicは、お店や店舗でApple Musicから音楽をBGMとして流すのを禁止しています。
Amazon Music
お客様は、お客様個人の非商用的な娯楽目的に限り、本サービス等を利用することができます。
お客様は、第三者のまたはその代理としてコンテンツの保管、移転もしくは配信、自らのコンテンツアプリやサービスの運営、また、本サービス等の一部を再販売するために、本サービス等を利用してはなりません。
アマゾンは、本契約に従うことを条件として、お客様個人の非商用的な娯楽目的に限り、購入音楽、ミュージックサービス音楽、保管音楽および本サービス等を通じてアクセスを提供するその他の音楽コンテンツを使用する非独占的で、譲渡不能な権利をお客様に対し付与します。
Amazon Music公式サイト:Amazon ミュージック利用規約
Amazon Musicは、Amazon Prime MusicとAmazon Music Unlimitedともにお店や店舗でBGMとして音楽を流すことはできません。
Google Play Music
営利目的以外の個人的な使用に限り、サービスの一部として Google が許可するその他の方法により、ユーザーのデバイスに当該コンテンツのコピーを保存、アクセス、閲覧、利用、表示する非独占的権利を有します。
Google Play公式サイト:Google Play 利用規約
Google Play Musicでは、店舗やお店でGoogle Play Musicから音楽をBGMとして流すことができません。
Youtube、Youtube Music
Youtubeにある音楽をBGMとして店舗やお店で再生するのはNGです。
Youtube Musicは、Youtubeの利用規約に則っているので店舗やお店でのBGMは禁止されています。
Youtube公式サイト:Youtube利用規約
LINE MUSIC
お客様は、本サービスで提供されるコンテンツを私的使用目的の範囲に限って使用できるものとし、商用、販売、再販、その他私的使用目的外での使用は一切認められません。
LINE MUSIC公式サイト:LINE MUSIC利用規約
LINE MUSICは、お店や店舗でLINE MUSICからBGMとして音楽を再生することを禁止しています。
AWA
第13条(禁止事項)
本サービスを利用して自己または第三者の営利を目的とした活動、およびその準備を目的とした活動
AWA公式サイト:AWA利用規約
AWAは、禁止事項としてAWAからBGMとしてお店や店舗で音楽を流すことを禁止している。
うたパス
第11条(禁止行為)
本規約でKDDIが別途許諾している場合以外に、営利・非営利に拘らず、楽曲ファイル等の複製、頒布、貸与、譲渡、公衆送信、送信可能化若しくは上映を行い、又は第三者をして行わせること
うたパス公式サイト:うたパス利用規約
うたパスは、禁止行為としてお店や店舗でBGMとして音楽を再生することを禁止しています。
dヒッツ
お客さまは対象コンテンツ等を、本条において明示的に許諾された範囲で、個人的かつ非商業的な利用に限り使用することができるものとし、営利目的のために利用または使用してはなりません。
dヒッツ公式サイト:dヒッツ利用規約
dヒッツは、お店や店舗でBGMとしてdヒッツから音楽を流すことができません。
なぜ、お店や店舗で音楽配信サービスが使えないのか?
上記の通り、主要な音楽ストリーミングサービスを使ってお店や店舗のBGMとして音楽を流すことは利用規約で禁止されています。
それには、どの音楽配信サービスも理由は同じです。
- 個人の娯楽目的で利用できるサービスのため
- 音楽の著作権が関わってくるため
お店や店舗で音楽配信サービスからBGMとして音楽を再生することができないのは、それぞれの音楽配信サービスの利用規約を見てみると大きく2つの理由があります。
まず、そもそも音楽配信サービスは個人が音楽を聴いて楽しむためにサービスが提供されてるため、商用利用は禁止されています。
そして、商用利用が禁止になる理由は、著作権が大きく関わってくるからです。
作詞者、作曲者、レーベル、著作権団体など音楽には複雑な著作権の問題が絡み合っているため、商用利用は音楽配信サービスで禁止されています。
お店や店舗でBGMとして音楽を再生するには?
では、お店や店舗でBGMを流すにはどうしたらいいのか。
- 権利者に許可を申請する
- 商用利用可 / 著作権フリーの音楽を使う
- BGMサービスを提供しているサービスを使う
チェックしておきたい記事
1.権利者に許可を申請する
基本的にお店や店舗で音楽を流したいなら、音楽の著作権を管理しているJASRACに問い合わせをしてみることです。
しかし、1曲1曲問い合わせをするのも手間ですし、使用料を払うことにもなるので費用もかかってきます。
JASRACによる曲の使用料一覧
メリット
・公式の音楽が使える
デメリット
・時間がかかる
・費用がかかる
2.商用利用可、著作権フリーの音楽を使う
では、次に商用利用可、著作権フリーの音楽を使う方法があります。
など、お店や店舗でBGMとして音楽を流せるフリー音源のサイトは、「店 フリーBGM」などで検索するといくつか出てきます。
無料で音楽を使えるのもとても嬉しいところですが、やや使い勝手にはマイナスポイントがあります。
それは、これらのサービスはフリー音源をダウンロードできるサービスなので、音楽を再生するには別途音楽プレイヤーは必要であったり、音源をインストールしたり、プレイリストを作る必要があります。
メリット
・費用がかからない
・用途によっては音楽とBGMの相性がいい
デメリット
・フリー音源なので使いたい曲があるか定かではない
・BGMとしてずっと曲を流すのにやや手間がかかる
3.BGMサービスを提供しているサービスを使う
BGMを提供している音楽サービスとは、お店や店舗でBGMとして音楽を流してもいい音楽配信サービスです。
- USEN
- OTORAKU
- モンスターチャンネル
- DoMUSIC
などが店舗やお店でBGMとして音楽を再生してもいい音楽配信サービスです。
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特徴的なのは、スマホにアプリをインストールするだけで後はスピーカーにスマホをつなげて再生するだけでOKな手軽さです。
そして、著作権の複雑な処理も必要ないのでサービスを導入するだけで、すぐにお店や店舗で音楽を流せるのもいいポイントとなっている。
邦楽、洋楽、クラシックなど聴ける音楽のジャンルも幅広いので空間の雰囲気作りにもメリットがあります。
唯一デメリットを挙げるとしたら、費用がかかる点ですが、月額1000円~4000円とそこまで痛くない料金設定になっているので、お店の雰囲気作りには投資してもいいのかなといった印象です。
メリット
・著作権の処理が必要ない
・メジャーな音楽が流せる
・導入、使い方が簡単
デメリット
・費用がかかる
この記事では、お店や店舗で音楽をBGMとして流せるをご紹介しました。