2016年9月10日公開の映画『スーサイド・スクワッド』。
ウィル・スミス主演の悪党たちによる決死のチームが結成され、死と隣り合わせのミッションをこなす作品です。監督はデビッド・エアーで、日本の興行収入は17億円ほどでした。
この記事では、映画『スーサイド・スクワッド』で流れた音楽22曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
スーサイド・スクワッド サウンドトラック
👉 『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で流れる16曲をシーンごとに解説!
『スーサイド・スクワッド』で流れた曲とは?
極悪犯の収容所が映し出されるシーン
The Animals - The House of the Rising Sun
極悪犯の収容所が映し出されるシーンで流れた曲は、The Animalsの『The House of the Rising Sun』です。
ルイジアナ州にあるベル・レーヴ犯収容施設が映し出されつつ、ギターや男性シンガーの低音が響いていきます。ダークな雰囲気は極悪の犯罪者を映すのにピッタリですね。
そこでストイックに身体を鍛えているのはデッド・ショットことフロイド。看守は主人に優しくないため、私的なリンチも日常茶飯事だったようです。
「アニマルズ」はイギリスのロックバンドで、1960年代以降に活躍し、『Don't Let Me Be Misunderstood』などが有名な曲です。
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囚人のハーレイに隊長が話しかけるシーン
Lesley Gore - You Don’t Own Me
囚人のハーレイに隊長が話しかけるシーンで流れた曲は、Lesley Goreの『You Don’t Own Me』です。
独特の音楽が流れる中、囚人のハーレイが踊るシーンが描かれます。素敵な女性シンガーの歌が響き渡りつつ、不敵に笑うハーレイ。
看守の隊長は堂々とした態度で彼女に接しますが、魅惑的なハーレイにも引き込まれますね。彼女の色々な拷問にあってきたようですが…平気そうな表情も印象に残ります。
レスリー・ゴーアは1946年生まれのアメリカの歌手で、『It's my party』、『Sunshine, Lollipops And Rainbows』などが有名な曲です。
スーサイド・スクワッド サウンドトラック
ウォラーがレストランで打ち合わせをするシーン
The Rolling Stones - Sympathy for the Devil
ウォラーがレストランで打ち合わせをするシーンで流れた曲は、The Rolling Stonesの『Sympathy for the Devil』です。
ノリの良い曲と共に夜の街が映し出され、アマンダ・ウォラーが車から降りてくるシーンとなります。ポップな曲と共に男性シンガーがテンション高く歌うのが特徴なので街にピッタリな曲ですね。
ウォラーが街に来た理由は、最凶チームを作り上げることでしたがスーパーマンやバットマンが話題に上がる中、「悪には悪を」と言う彼女の作戦にワクワクさせられますよ。
「ザ・ローリング・ストーンズ」は1960年代以降に活躍したイギリスのロックバンドで、『Paint It Black』などが有名な曲です。
ウォラーがデッド・ショットについて語るシーン
Action Bronson, Mark Ronson & Dan Auerbach - Standing In the Rain
ウォラーがデッド・ショットについて語るシーンで流れた曲は、Action Bronson, Mark Ronson & Dan Auerbachの『Standing In the Rain』です。
怪しげな雰囲気のある音楽が流れる中、ウォラーはフロイド・ロートンについての資料を説明します。彼はデッドショットと呼ばれ、射程4キロでも獲物を確実に撃ち殺すことができるという腕っぷしのある暗殺者!
彼が捕まる直前の話が描かれる際に、男性シンガーのノリの良いラップが流れるのが良いですね。
ターゲットなる大物を殺すにあたり、依頼者に堂々と値段を交渉していきつつクールに立ち去るのが見ものです。
ウォラーがハーレイ・クインについて語るシーン
Rick James - Super Freak
ウォラーがハーレイ・クインについて語るシーンで流れた曲は、Rick Jamesの『Super Freak』です。
ウォラーはアーカムアサイラムで精神科医だったハーリーン・クインゼルの過去を語ります。その際に『Super Freak』のギター音が響いてくるのが良いですね。
ドクターであるハーリーンはジョーカーの担当していく内に恋に落ち、ジョーカーの脱獄の手助けをしてしまいました。
ジョーカーはハーリーンをいたぶりますが、彼女はそれを受け入れるという心境はすさまじいですね。そうして「ハーレイ・クイン」となっていくシーンが代わる代わる映し出されるのが見どころでしょう。
ハーレイとジョーカーがクラブで楽しむシーン
Skrillex & Rick Ross - Purple Lamborghini
ハーレイとジョーカーがクラブで楽しむシーンで流れた曲は、Skrillex & Rick Rossの『Purple Lamborghini』です。
ハーレイとジョーカーがクラブで楽しんでいる際に、低音の音楽と共に男性シンガーによるラップが流れます。力強く、クールなラップが店内の雰囲気にピッタリですね。
煌びやかな衣装でポールダンスをするハーレイ、交渉をするジョーカー…。ジョーカーは交渉相手に「ハーレイを渡す」と言うと、相手はそれを断るのでした。
それを聞いたジョーカーは男を射殺するのを見ると、誰にもジョーカーの心理はわからないだろうということが伝わってきます。その後、ハーレイがバットマンに追われるのも注目ですよ。
ウォラーがオージーについて語るシーン
AC/DC - Dirty Deeds Done Dirt Cheap
ウォラーがオージーについて語るシーンで流れた曲は、AC/DCの『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』です。
ウォラーはディガー・ハークネスについて語り、キャプテンブーメランと名乗っていることや暴行罪についても説明します。男性シンガーの力強いロックな歌が流れる中、キャプテン・ブーメランが強盗するシーンが映し出されていくのがクール。
彼は味方を裏切って金をせしめようとするのですが…まさかフラッシュに阻止されるとは驚きですね。キャプテン・ブーメランはぬいぐるみが好きという可愛らしい一面にも注目ですよ。
ウォラーがウル・ディアブロについて語るシーン
War - Slippin’ Into Darkness
ウォラーがウル・ディアブロについて語るシーンで流れた曲は、Warの『Slippin’ Into Darkness』です。
炎を放つ男がいると語り始めるウォラー。チャト・サンタナことエル・ディアブロはメタヒューマンであるという説明と共に、男性シンガーたちによる叫び声や歓声のような歌が流れます。
ギャングだった彼は一瞬にして周囲を焼き払えるほどの力を持っていましたが、なぜ自首したのか…その理由は後程、明かされていきますよ。
「ウォー」はアメリカのファンクバンドで1970年に結成され、『Low Rider』、『Why Can't We Be Friends』などが有名な曲です。
ウォラーがキラー・クロックについて語るシーン
Creedence Clearwater Revival - Fortunate Son
ウォラーがキラー・クロックについて語るシーンで流れた曲は、Creedence Clearwater Revivalの『Fortunate Son』です。
ウォラーがキラー・クロックを紹介する際に、ギターの単音が鳴り響きつつ、男性シンガーの勢いのある歌が続いていく曲が流れます。下水道の王と称され、怪物のような見た目を持た彼はとても狂暴…。
職員を簡単に殺していってしまう様は恐ろしいですね。
「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」はアメリカで1968年に結成したロックバンドで、『Have You Ever Seen the Rain』などが有名な曲です。
デッド・ショットが試し撃ちで腕前を披露するシーン
Kanye West - Black Skinhead
デッド・ショットが試し撃ちで腕前を披露するシーンで流れた曲は、Kanye Westの『Black Skinhead』です。
デッド・ショットはウォラーや大佐に銃の腕前を披露する際に曲が流れます。ドラムの軽い音が連打される中、男性シンガーのクールな歌が続いていくのが特徴。
確実に的を撃つだけでなく、次々と銃弾を補充していったり、マシンガンに持ち替えたりしても一点に弾を撃っていくのがクールです。彼の実力を目の当たりにした面々の表情も良いですね。
そして、デッド・ショットは娘に良い教育を与えるなら協力すると言いますが…ウォラーの判断が気になりますよ。
ジョーカーが刑務所職員をクラブで誘拐するシーン
Rae Sremmurd, Mike Williams, A.Brown & K. Brown - Over Here (feat. Bobo Swae)
ジョーカーが刑務所職員をクラブで誘拐するシーンで流れた曲は、Rae Sremmurd, Mike Williams, A.Brown & K. Brownの『Over Here (feat. Bobo Swae)』です。
ジョーカーはハーレイを助けるために刑務所の職員を脅して協力させる!彼をクラブで誘拐するシーンで乗りの良い男性シンガーの歌が流れていましたね。
「オーバーヒアー!」という掛け声のような歌が印象的。無駄口を叩く男をジョーカーは大人しくさせつつ、不気味な笑いを見せるため目が離せません。
ジョーカーはウェイン産業のクリス博士のラボを強襲してハーレイの首輪を無効化するための策も欠かさないという狡猾さが素晴らしいです。
デッド・ショットたちが強制的に招集されるシーン
Black Sabbath - Paranoid
デッド・ショットたちが強制的に招集されるシーンで流れた曲は、Black Sabbathの『Paranoid』です。
エンチャントレスが解き放たれたことで、タスク・フォースXの出動が決まる際にロックな歌とギターが流れます。クールな曲は戦いの始まりと言う感じがして良いですね。
ハーレイは看守を倒し、デッド・ショットははなだれ込む看守たちに倒されたりと、メンバーとなる者たちのシーンが次々と流れるのがおもしろいです。
首に爆弾が仕掛けられたメンバーは仕方なくウォラーに従い、フラッグ大佐と共に魔女に立ち向かうことになるのですが…果たして上手くいくのでしょうか?
フラッグ大佐がデッド・ショットたちを迎えるシーン
The White Stripes - Seven Nation Army
フラッグ大佐がデッド・ショットたちを迎えるシーンで流れた曲は、The White Stripesの『Seven Nation Army』です。
フラッグ大佐がタスク・フォースXのメンバーを迎える際に曲が流れます。ドラムの低音が鳴り響く中、男性シンガーの歌エネルギッシュな歌が続いていくのがクール。荒くれ者や凶悪なメンバーたちにピッタリなロックな曲ですね。
ハーレイはにこやかに挨拶をしつつ不穏な言葉を口にするというアンバランスな雰囲気が見どころ。そして、キャプテン・ブーメラン、スリップノットたちも揃う中、チームとして一丸となれるのかに注目ですね。
ハーレイたちが戦うための支度をするシーン
Eminem - Without Me
ハーレイたちが戦うための支度をするシーンで流れた曲は、Eminemの『Without Me』です。
ハーレイが服や装備を身に付ける際にノリの良い男性のラップが流れ始めます。テンション高く支度をするハーレイにピッタリで、曲がシリアスになっていくのに合わせてデッド・ショットたちの武器を身に付けるシーンに切り替わっていくのが良いですね。
キャプテン・ブーメランがユニコーンのぬいぐるみをふところに入れたり、ハーレイは下着姿になって注目を浴びたり個性豊かなのが見どころです。
デッド・ショットたちがヘリコプターで移動するシーン。
Norman Greenbaum - Spirit In the Sky
デッド・ショットたちがヘリコプターで移動するシーン。で流れた曲は、Norman Greenbaumの『Spirit In the Sky』です。
ヘリコプターに乗り込んだメンバーは要人救出のために移動を始め、管楽器の低音とクラップ音が鳴り始めます。男性シンガーの爽やかな曲が加わっていく中、煙が立ち上る街が映し出されるのがアンバランスで良いですね。
フラッグ大佐の護衛のためにカタナも合流し、逆らえば日本刀で斬られると言うシーンを見ると、みんなが協力できるのか心配になります。この後、ヘリコプターが銃撃に遭い、墜落するシーンに続いていくため目が離せませんよ。
ハーレイがエレベーターで戦うシーン
K7 - Come Baby Come
ハーレイがエレベーターで戦うシーンで流れた曲は、K7の『Come Baby Come』です。
建物に到着したメンバーは慎重に高層ビルの上に向かおうとしますが、ハーレイは悠々とエレベーターへ!男性シンガーのラップが流れる中、エレベーター内で激しい戦いが繰り広げられるのです。バッドを振り回して敵を叩きのめし、何事も無かったかのように仲間と合流するのは流石ですね。
この後、デッド・ショットたちの戦いも見どころ!カタナは日本刀で敵を真っ二つにし、キラークロックは頭をひとひねり!エル・ディアブロの凄まじい技にも注目ですよ。
ジョーカーに全てを捧げるハーレイが薬品に飛び込むシーン
Kehlani - Gangsta
ジョーカーに全てを捧げるハーレイが薬品に飛び込むシーンで流れた曲は、Kehlaniの『Gangsta』です。
ハーレイはジョーカーとの過去を思い出し、化学薬品の満ちたタンクに飛び込む際に曲が流れます。ジョーカーは自分に全てを捧げるかと問い、ハーリーン・クインゼルは肯定…静かな女性シンガーの曲が流れる中、ジョーカーが堕ちた彼女を見やる様子は引き込まれますね。
そのまま彼ははハーリーンの後を追って助け、二人がキスをするのはドラマチックでした。ハーリーンが「ハーレイ」となる物語の一辺が見どころです。
デッド・ショットたちがバーで酒を飲むシーン
Etta James - I’d Rather Go Blind
デッド・ショットたちがバーで酒を飲むシーンで流れた曲は、Etta Jamesの『I’d Rather Go Blind』です。
デッド・ショットは機密書類を見つけてフラッグ大佐を問い詰め、魔女であるエンチャントレスが弟と合流してしまった際の話を聞きます。呆れたデッド・ショットは近くのバーで酒を飲むことにし、店内では女性シンガーの伸びのある声が響いていましたね。
人のいない落ち着いたバーにピッタリの曲で、静かに飲み交わすメンバーたちの雰囲気を際立たせてくれます。彼らは各々の考えや思いなどを語りつつ、どのような選択をするのか見守ってくださいね。
ハーレイがジョーカーとの生活を想像するシーン
Cantabile semplice - Symphony No. 3, Op. 36, “Symfonia piesni zalosnych” (Symphony of Sorrowful Songs): III. Lento
ハーレイがジョーカーとの生活を想像するシーンで流れた曲は、Cantabile sempliceの『Symphony No. 3, Op. 36, “Symfonia piesni zalosnych” (Symphony of Sorrowful Songs): III. Lento』です。
エンチャントレスは魔女の力を使ってデッド・ショットたちの心の望みを想像させます。その際に、オーケストラの女性シンガーの歌が鳴り響く中、ハーレイはジョーカーと子供がいたらという時のことを想いふけるのでした。
高い声を響かせる歌と共に、平穏な生活を送ったハーレイの人生も想像したくなりますね。フラッグ大佐やエル・ディアブロも最愛の人ととの生活を想像させられるシーンは束の間の休息のようにも思えました。
独房に戻されたハーレイが悠々と過ごすシーン
Queen - Bohemian Rhapsody
独房に戻されたハーレイが悠々と過ごすシーンで流れた曲は、Queenの『Bohemian Rhapsody』です。
デッドショットは家で娘と会ってから刑務所へ。そうして刑務所が映し出される際に男性シンガーたちによるコーラスが流れました。
ハーレイは独房でエスプレッソマシンと読書で優雅に過ごしていたり、キラー・クロックはテレビを楽しんだり、各々の生活の変化が伺えました。
伸び伸びとした歌とピアノの音がピッタリだなと思っていたら、ジョーカーがハーレイの独房を急襲して助け出すという展開に!穏やかな囚人生活は長くは続きませんでしたね。
エンディングの1曲目
twenty one pilots - Heathens
エンディングの1曲目で流れた曲は、twenty one pilotsの『Heathens』です。
鮮やかな色合いとともに 銃弾や武器などが円状に合わられていくエンディング。高い声の男性シンガーの歌が始まり、サビにかけては低音で語るように歌うのが特徴です。電子音の伸びのある雰囲気と共に映画のこれまでの出来事を思い出させてくれました。
「トゥエンティ・ワン・パイロッツ」はアメリカのロックバンドで、『Stressed Out』、『Ride』などが有名な曲です。
エンディングの2曲目
Lil Wayne, Wiz Khalifa & Imagine Dragons - Sucker For Pain (with Logic, Ty Dolla $ign & X Ambassadors)
エンディングの2曲目で流れた曲は、Lil Wayne, Wiz Khalifa & Imagine Dragonsの『Sucker For Pain (with Logic, Ty Dolla $ign & X Ambassadors)』です。
スタッフクレジットによるエンディングが終わると、ウェインがウォラーと取引をしていたとわかるシーンが描かれます。その後、再びエンディングが流れる際に男性シンガーの高い声が響き、ゆったりとしたテンポで歌が続いていくのが特徴。
リル・ウェインは1982年生まれのアメリカのラッパーで有名な曲は『Love Me』、ウィズ・カリファもアメリカのラッパーで1987年生まれで有名な曲は『See You Again ft. Charlie Puth』、「イマジン・ドラゴンズ」はアメリカのロックバンド、で有名な曲は『Believer』です。
筆者の感想
ラップや低音を響かせる歌から、高音を響かせる女性シンガーの曲などいろいろな曲が流れる作品でした。個性豊かな悪党たちに合わせて色々な音楽が流れることも踏まえると、見てても聞いてても楽しいと言えるでしょう。
軽いノリがありつつも命懸けのシリアスな任務に赴くメンバーたちからは目が離せませんでしたが、ハーレイやジョーカーの動向も気になりましたね。
魔女を相手に立ち向かうラスト、囚人たちの末路なども含めて見どころも多い映画でした。
Amazon Music Unlimited
サウンドトラック
スーサイド・スクワッド サウンドトラック
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