2018年6月1日公開の映画『デッドプール2』。
不死身のダークヒーローのデッドプールが恋人の死をキッカケにケーブルと対峙!彼の行動がどういった影響を及ぼすのか、激しいアクションと共に描かれていく作品です。監督はデヴィッド・リーチで、日本の興行収入は18億円ほどでした。
この記事では、映画『デッドプール2』で流れた音楽23曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
公開年 | シリーズ作品 |
オリジナル | |
2000年 | X-メン |
2003年 | X-MEN2 |
2006年 | X-MEN:ファイナル ディシジョン |
新シリーズ | |
2011年 | X-MEN:ファースト・ジェネレーション |
2014年 | X-MEN:フューチャー&パスト |
2016年 | X-MEN:アポカリプス |
2019年 | X-MEN:ダーク・フェニックス |
ウルヴァリン | |
2009年 | ウルヴァリン:X-MEN ZERO |
2013年 | ウルヴァリン:SAMURAI |
2017年 | LOGAN/ローガン |
デッドプール | |
2016年 | デッドプール |
2018年 | デッドプール2 |
2024年 | デッドプール&ウルヴァリン |
『デッドプール2』で流れた曲とは?
オープニング
Air Supply-All Out Of Love
オープニングで流れた曲は、Air Supplyの『All Out Of Love』です。
ギターのゆっくりとした弾き語りに男性シンガー2人の歌声が加わっていく曲で、力強い歌声や語るような雰囲気が特徴です。
「エア・サプライ」は1980年代を中心に活躍したポップバンドで、『Air Supply - Making Love Out Of Nothing At All』、『Goodbye』が有名な曲です。
ウェイドはローガンのフィギアとオルゴールを鳴らし、ガスの元栓を全て開けてトーストを準備。ヴァネッサとの写真を眺めてからドラム缶の上に横たわってマッチを飛ばすまでに『All Out Of Love』が流れます。
穏やかな曲を経てドラム缶に引火したマッチにより大爆発を起こすため驚かされましたね。なぜかそのままウルヴァリンに対する悪態をついき、死んでやると言う語りになるのですが果たして彼の行動はどういった意味があるのでしょうか?
不死身の身体を持つデッドプールの回想シーンが始まっていきますよ。
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6週間前の台湾での回想シーン
DMX-X Gon' Give It To Ya
6週間前の台湾での回想シーンで流れた曲は、DMXの『X Gon' Give It To Ya』です。
咳払いのような音と共に曲が始まり、「イヤー」という掛け声、低音を響かすリズムなどが続いていく曲です。ラッパーの男性の力強い歌で構成されていくのが特徴。
ディー・エム・エックスは1970年生まれのアメリカのラッパーで『Ruff Ryders' Anthem』、『What's My Name?』などが有名な曲です。
ウェイドが6週間前の回想を始める際に『X Gon' Give It To Ya』が流れます。ノリノリの音楽を聴いているデッドプールは屋上で座っていたかと思いきや…広東語を話す相手に電話をかけるのです。
この後、様々な場所で悪党対峙をしていくデッドプールですが、どこに行ってもふざけたノリやユーモアを発揮していくのに注目ですね。彼らしさ満載で映画が進んでいきつつも、自身の身を省みず戦いを繰り広げていくのも必見ですよ。
台湾で悪党の集まる場所に向かうシーン
Donnie Dragon、 Jae Hoon Shin、 Mobile Mansion-Hit The Dancefloor
台湾で悪党の集まる場所に向かうシーンで流れた曲は、Donnie Dragon、 Jae Hoon Shin、 Mobile Mansionの『Hit The Dancefloor』です。
エレクトリックな音楽に男性シンガーの歌が加わっていく曲です。ノリの良いテンポが続き、力強くパートがあるのも特徴。
ドニー・ドラゴン、モバイル・マンションは『Let's Do It』、『We Like To Party』などが有名な曲です。
デッドプールが電話をかけた先で『Hit The Dancefloor』が流れていて、ダンスミュージックのような曲がピッタリでしたね。デッドプールはさほど重要ではない話をしつつ、対する悪党は必死な面持ちで「倍払う」と言い出します。
しかし、デッドプールは広東語が分からないのでそのまま適当な話を続けてから、一方的に電話を切りました。そのまま屋上から向かいの高層オフィスビルまでジャンプして、窓を割って敵地へ!
派手な登場をしたデッドプールですが、敵組織の集中砲火を浴びたためカウンターへ避難するのです。不死身とは言えハラハラさせられる中、怯えた女性店員にカクテルを頼みつつ「戦闘開始!」という合図を飛ばすノリは相変わらずですね。
台湾の悪党とデッドプールが戦うシーン
Dolly Parton-9 To 5
台湾の悪党とデッドプールが戦うシーンで流れた曲は、Dolly Partonの『9 To 5』です。
ノリが良くて楽しそうなリズムの曲と共に明るくて華やかな女性の歌声が響く曲です。ハミングやオルガンなどの音を合わせてアップテンポなのが特徴。
ドリー・パートンは1946年生まれのシンガーソングライターで、『Jolene』、『Islands In The Stream』が有名な曲です。
デッドプールは「音楽!」と掛け声を上げると『9 To 5』が流れるため華やかな雰囲気を感じさせます。しかし、デッドプールは背中の二本の刀を抜いて敵を斬りつけ、時に首ごと飛ばすという容赦無い行動に出る!
機転を利かせながらその場をあまり動かず派手なアクションを繰り広げるのが見どころでしょう。その後、シチリアでは棺桶から登場してマフィアを襲い、東京では風呂に入っているふんどし姿の極道たちを叩きのめすのでした。
目に血が入った際にはふんどしで顔を拭いたり、「今作はファミリー映画だ」と説明するので本当かなと考えたくなるシーンが続きます。そうして世界中の悪を倒していき、自国に戻ってターゲットを追い詰めるのにも注目ですよ。
帰宅したウェイドがヴァネッサと記念日を祝うシーン
A-Ha-Take On Me
帰宅したウェイドがヴァネッサと記念日を祝うシーンで流れた曲は、A-Haの『Take On Me』です。
アップテンポでリズミカルな曲が流れ、男性シンガーの爽やかな歌声が加わっていく曲です。高音の声を響かせて歌うパートや掛け合いをするのも特徴。
「アーハ」は1982年に結成されたノルウェーのポップバンドで、『The Sun Always Shines on T.V.』、『Hunting High and Low』が有名な曲です。
ウェイドはドーピンダーの車に乗って帰宅しつつ、記念日なのに遅くなったことに対しヴァネッサに言い訳をしました。彼女は言い訳はいらないと言いつつも、彼女は熱いキスを求める際に部屋で『Take On Me』が流れているためロマンチックな雰囲気を感じさせますね。
そうしてウェイドは最初のデートのゲームセンターのメダルをプレゼントするのですが、このメダルが映画の後半にかけても大事なポイントになりますよ。ヴァネッサは子供が欲しいと笑顔で言い出すため、ウェイドは子供の名前を色々と考え始めるのを見ていると微笑ましく思えるでしょう。
ウェイドとヴァネッサが『愛のイエントル』を見るシーン
Barbra Streisand-Papa、Can You Hear Me?
ウェイドとヴァネッサが『愛のイエントル』を見るシーンで流れた曲は、Barbra Streisandの『Papa、Can You Hear Me?』です。
遠くまで響いていくような声で始まり、静かな雰囲気のまま曲が続いていきます。語りかけて歌うような曲が特徴で、ロングトーンと木管楽器を響かせながら曲が終わります。
バーブラ・ストライサンドは1942年生まれの映画監督、歌手などを務める女性です。映画『ファニー・ガール』で有名になり、歌だと『Woman in Love』が有名です。
ヴァネッサとウェイドは映画『愛のイエントル』を見る際に『Papa、Can You Hear Me?』が流れており、ウェイドは聞き覚えがあるなと感じていましたね。そうして父親に捨てられた話をする彼に対しヴァネッサは「父とは違う」と確信をもって言いますが、家族は過ちを繰り返すと懸念するのでした。
そこに銃器を持った男たちが家のドアを破壊して現れ、ウェイドはすぐさまキッチンの包丁などを使って応戦!ひと段落したと思いきや新手が銃を撃ってきたことで流れ弾がヴァネッサに被弾…スローモーションになる演出は目が離せませんでしたね。彼女を失ったウェイドはどうなるのでしょうか?
この曲はウィーゼルに「映画『アナと雪の女王』のフレーズに似ている」と言ってワンフレーズを歌う時や、映画の終盤で致命傷を負った際にラッセルたちに歌う際にも流れます。
オープニング
Celine Dion-Ashes
オープニングで流れた曲は、Celine Dionの『Ashes』です。
穏やかなピアノの単音が奏でられ、女性シンガーの歌声を響かせるようにして加わっていく曲です。悲しみも感じさせる曲であり、サビと共に盛り上がっていくのが特徴。
セリーヌ・ディオンは1968年生まれのカナダ出身の歌手で、『 My Heart Will Go On』、『It's All Coming Back to Me Now』が有名な曲です。
大雨の中、ヴァネッサを殺した男を追い詰めて男と共に車に轢かれながら、オープニングへ。デッドプールが円状や左右対称に登場するする万華鏡のような演出がスローで描かれて、おしゃれだと感じることでしょう。
その際に『Ashes』が流れるので、さらに広がりを感じさせるのが魅力。一方で、注釈のような字幕が流れるのですが、デッドプールなりの冗談や悪態が数多く語られるのが見ものですね。
ヴァネッサが殺されてしまい、悲しみに暮れるデッドプールの心情が良く表れていると感じました。
傷心したウェイドがウィーゼルの店で座っているシーン
Nathaniel Rateliff & The Night Sweats-Shoe Boot
傷心したウェイドがウィーゼルの店で座っているシーンで流れた曲は、Nathaniel Rateliff & The Night Sweatsの『Shoe Boot』です。
小気味よいスネアの音に、トランペットやサックスなどの楽器音が加わっていく前奏。パワフルな男性シンガーの歌声が加わっていくことでクールに仕上げている曲です。
ナサニエル・レイトリフは1978年生まれのアメリカの歌手でナイトスウェットと共に曲を制作し、『S.O.B.』、『You Worry Me』などが有名な曲です。
ウェイドはヴァネッサのことを心から愛していたと語り、涙を浮かべていましたね。そうしてウィーゼルの店のカウンターに3日も座り続けていたウェイドですが、『Shoe Boot』が流れている店内の雰囲気とは心境が真逆だったと言えるでしょう。
ウィーゼルは彼の臭いを懸念しつつ、その場で用を足すことに対して見守るようにする姿が印象的です。そして、タクシー運転手だったドーピンダーが店員になっていて清掃をしているのにも驚きでした。
彼はまた殺人をしてみたいと思い始めていましたが…その後の行方も気になりますね。その後、ウェイドは体勢を崩してイスから落ちそうになり、隣のバックという客から励まされますが悪態をついて店を出るのでした。
アルがテレビを楽しんでいるシーン
Jack Benny-I'm An Old Cowhand (From The Rio Grande)
アルがテレビを楽しんでいるシーンで流れた曲は、Jack Bennyの『I'm An Old Cowhand (From The Rio Grande)』です。
軽い音を立てる打楽器音の小気味よいリズムに、木管楽器の音が加わっていく曲です。ジャズのリズムと楽器音により曲が続いていき、ソロパートでの主張の強さも特徴。
今作ではこの曲を口ずさむ男性の歌がテレビから流れていました。
ウェイドは家にコッソリ帰宅して目の見えないアルに見つからないようにコカインを持っていこうとします。彼女はテレビをつけて『I'm An Old Cowhand (From The Rio Grande)』を聞いており、ウェイドは床下に隠していたコカインを持ちだして床に転がりました。
そうして自身を責めるウェイドに対し、アルは生きるよう強く言って、そのまま言葉をかけ続けていく関係性が良いですね。その後、ウェイドはデッドプールの衣装に身を包むのですが、この後自宅ごと爆発していくという冒頭のシーンにつながるため驚きました。
ヴァネッサと天国で一瞬だけ会えたことで、ここから彼の決意の物語が描かれていきますよ。
未来から来たケーブルが車を強奪して走らせるシーン
Rupert Holmes-Escape (The Pina Colada Song)
未来から来たケーブルが車を強奪して走らせるシーンで流れた曲は、Rupert Holmesの『Escape (The Pina Colada Song)』です。
しっかりとリズムを刻むドラムに落ち着いた男性シンガーの歌声が響いていく曲です。穏やかな雰囲気とギター音が続き、サビでは強く歌うようにするのが特徴。
ルパート・ホルムズは1947年生まれのイギリスのシンガーで作家なども務めています。『Partners in Crime』、『Him』などが有名な曲です。
未来からやって来たケーブルが暗い荒野に降り立ち、男性二人を気絶させて車に乗り込む際に『Escape (The Pina Colada Song)』が車から流れます。
ケーブルはホテルの一室で、ミュータント養護施設で起きたラッセルのニュースを見て彼の居場所を確認しているようでしたね。ラッセルとの関係性が気になる中、ハイテクノロジーの武器を整備していく姿がクール!
一方で、背後には半分焦げたクマのぬいぐるみがありますが…娘や家族の関係性にも注目ですよ。
ラッセルたちがいる収容所をケーブルが襲うシーン
Skrillex Featuring Sirah-Bangarang
ラッセルたちがいる収容所をケーブルが襲うシーンで流れた曲は、Skrillex Featuring Sirahの『Bangarang』です。
エレキギターを小刻みに奏でつつ、機械音のような声が加わっていく曲です。ノリの良い曲調が続き、テンポの良さやスクラッチ音のような声が入っているのが特徴。
スクリレックスは1988年生まれのアメリカの音楽プロデューサーでDJも務める男性で、『In Da Getto』などが有名な曲です。
シラは1988年生まれのアメリカのラッパーの女性で『Dead Beat Sirah ft. Skrillex (official video)』などが有名です。
ケーブルはラッセルを追って収容所であるアイスボックスを襲い、瞬時に看守たちを襲っていきます。ミュータントたちが収容されている監房が開かれて混乱に陥る中、ケーブルは持ち前のパワーや武器を駆使した戦闘を繰り広げる!
強力な銃器を撃てば大爆発が起き、マシンガンを放ったりするのが見ものでしょう。ウェイドは首輪により不死身な体を失っていましたが、ケーブルを邪魔している際に首輪が取れて復活する展開が良いですね。
ケーブルにやられながら『Bangarang』が流れるのでノリの良さを感じさせました。この曲はデッドプールとケーブルが護送車で戦うシーンでも流れます。
ケーブルが娘を思い出すシーン
Alicia Morton-Tomorrow
ケーブルが娘を思い出すシーンで流れた曲は、Alicia Mortonの『Tomorrow』です。
キュートな女の子の歌声が響き、穏やかな雰囲気が続いていく曲です。サビにかけて強く歌って緩急をつけているのが特徴。
アリシア・モートンは1987年生まれの女優で、テレビ映画の『アニー』の主演を務め、『The Hard-Knock Life Lyrics』、『Maybe』などの歌が有名です。
ケーブルは娘を思い出すシーンで『Tomorrow』が流れます。体の半分がサイボーグになっているのを鏡で見つつ、娘の笑顔を思い出すのには切なさを感じさせますね。
この曲はケーブルが過去を語るシーンでも流れ、タイムトラベルの装置があと一回しか使えないことや、ラッセルが未来でケーブルの家族を殺してしまうと言う事実が明かされていくため引き込まれます。養護施設を焼き払おうとするラッセルを殺して、未来を変えようとするのでハラハラする展開が続きますよ。
3回目に曲が流れるのはラストの戦いです。ケーブルが未来を変えるために銃を撃つシーンではきっと感動を覚えることでしょう。
デッドプールとウィーゼルが超人の面接をするシーン
DJ Shadow Featuring Run The Jewels-Nobody Speak
デッドプールとウィーゼルが超人の面接をするシーンで流れた曲は、DJ Shadow Featuring Run The Jewelsの『Nobody Speak』です。
エレキギターとベースが音階を奏で、低音のラップが続いていく曲です。掛け合うようにして歌が続いて、低音のリズムを刻むのが特徴。
DJシャドウは1972年生まれの音楽プロデューサーやDJを務める男性です。『Six Days』などが有名な曲です。
「ラン・ザ・ジュエルズ」はアメリカのラッパーで『Legend Has It』などが有名な曲です。
デッドプールはウィーゼルの協力を得てラッセルを助け出すべく、最強チームを作ることに!スーパーパワーを持った者たちを面接していく際に『Nobody Speak』が流れるため、ワクワクした雰囲気を感じさせますね。
電波を操れるベドラム、酸性の吐しゃ物を吐くツァイトガイスト、人より優れているラスティ、運の良いドミノなど尖った個性が多くいのが見どころでしょう。面接をする際に姿の見えないバニッシャーが見当たらないのに採用するのがおもしろいです。
最後に現れた普通の男性のピーターが採用され、ウィーゼルも安心して店を後にしようとするのですが…ケーブルに捕まってしまうため目が離せませんよ。
Xフォースがヘリコプターから降りるシーン
AC/DC-Thunderstruck
Xフォースがヘリコプターから降りるシーンで流れた曲は、AC/DCの『Thunderstruck』です。
エレキギターを小刻みに弾きつつ、男性シンガーが観客を煽るように歌っていく曲です。前奏では歌詞を歌わずに掛け声などで盛り上げていって、メインボーカルが力強く歌っていくのが特徴。
「エーシー・ディーシー」はオーストラリアのロックバンドで1980年代から活躍し、『Back in Black』、『T.N.T.』などが有名な曲です。
デッドプールはX(エックス)フォースのメンバーとヘリコプターに乗り、各々が銃などを構えて準備を整えるのがカッコいい!彼らを家族だと言いつつも、ピーターを叱咤激励して意気込みを見せてくれます。
そうして「音楽!」と掛け声を上げると『Thunderstruck』が流れ、ワクワクする曲と共にメンバーがヘリコプターから降りていくのが見もの!スローの演出と共に落下が始まり、サビの歌が加わっていくのがカッコいいです。
このままクールに着地かと思いきや、風が強くてメンバーたちは大変なことに…バスに衝突し、ヘリコプターに巻き込まれ、電線に引っかかって感電死という不遇の死が続いていくため驚きが隠せません。
そして、バニッシャーが電気に流れた際に実態が見えますが、まさかブラッド・ピットが演じていたとはさらに驚きですね。
ジャガーノートが護送車を落下させるシーン
Enya-Only Time
ジャガーノートが護送車を落下させるシーンで流れた曲は、Enyaの『Only Time』です。
落ち着いた楽器音のリズムに遠くまで澄み渡るような女性シンガーの歌声が響いていく曲です。終始穏やかな曲調が最後まで続いていき、神秘的な雰囲気があるのが特徴。
エンヤは1961年生まれのアイルランドの女性シンガーで、『A Day Without Rain』、『May It Be』などが有名な曲です。
ラッセルが大男のジャガーノートを解放したことで彼は護送車ごと高速道路にパンチを繰り出す!護送車は道路下に向かって落下しつつ、デッドプールの反省を語るシーンと共にスローになり、『Only Time』が流れます。
落ち着いた雰囲気を感じさせながら、デッドプールは「クレヨンで描いていた作戦が上手くいかなかった」という反省をするのにはユーモアを感じさせますね。一方でドミノは悠々と着地する姿が印象的で、デッドプール首が真反対を向いてしまいながらもジャガーノートと対峙するためハラハラさせられます。
上半身と下半身を切り離されたデッドプールですが、ジャガーノートのファンだと言うのがおもしろいですね。ドミノに担がれながら退散するデッドプールがどうするのかに注目ですよ。
みんなを乗せてドーピンダーが車を運転するシーン
Udit Narayan、Hariharan、Kaliash Kher-Yun Hi Chala Chal
みんなを乗せてドーピンダーが車を運転するシーンで流れた曲は、Udit Narayan、Hariharan、Kaliash Kherの『Yun Hi Chala Chal』です。
細かな音楽が刻まれる中、男性シンガーの高い声によるハミングが入っていく曲です。リズムを刻みながらノリの良い声が続いていくのが特徴。
ウディット・ナラヤンとハリハランは1955年生まれのインドの歌手で、ウディット・ナラヤンは『Tip Tip』、ハリハランは『Shree Hanuman Chalisa』が有名な曲です。
カイラシュ・カーは1973年生まれのインドの歌手で『Chaandan Mein』が有名な曲です。
デッドプールはケーブルと協力することにし、再生しかかっている足を使って歩くのがシュールでしたね。そうしてジャガーノートに対抗すべく、コロッサスの元へ向かう車内で『Yun Hi Chala Chal』が流れます。ドーピンダーの車のBGMらしい音楽でしたね。
ケーブルは音楽を切ってくれと言いますが、デッドプールは言うことを聞かなくて良いと指摘。そうして未来のことを話すケーブルと、嫌みを言うデッドプールにより車内の空気は微妙になりますが…デッドプールが急停車させてエックスメンの本拠地である学園に到着しますよ。
デッドプールがコロッサスに一緒に来てくれと言うシーン
Peter Gabriel-In Your Eyes
デッドプールがコロッサスに一緒に来てくれと言うシーンで流れた曲は、Peter Gabrielの『In Your Eyes』です。
オルガンなどによる穏やかな前奏と共にロマンチックな男性シンガーの歌声が加わっていく曲です。高い声を響かせるようにして歌い、サビでは熱を帯びた歌声になるのが特徴。
ピーター・ガブリエルは1950年生まれのイングランド出身のミュージシャンで、『Solsbury Hill』、『Sledgehammer』などが有名な曲です。
コロッサスに謝りながら『In Your Eyes』を流し、感動的なシーンを演出しているようでしたね。でもコロッサスはデッドプールの横行に嫌気がさした様子で耳を貸そうとはしません。
それでもデッドプールは説得を続けるのですが上手くいかず、ネガソニックとユキオに見送られることに…仲間が増やせなかったデッドプールですが果たしてどういった戦いを繰り広げるのでしょうか?
このムーディーな曲はデッドプールが頭に柵の一部が刺さったまま、コロッサスにお姫様抱っこされるシーンでも流れます。助けに来たコロッサスと共に良い感じのシーンになるのにも注目ですよ。
デッドプールたちが養護施設に到着するシーン
Diplo Featuring French Montana、Lil Pump And Zhavia Ward-Welcome To The Party
デッドプールたちが養護施設に到着するシーンで流れた曲は、Diplo Featuring French Montana、Lil Pump And Zhavia Wardの『Welcome To The Party』です。
ダークで怪しげな前奏と共に低めの声のシンガーたちによる歌が加わっていく曲です。ゆっくりめでリズムをしっかり刻んでいくラップが特徴。
ディプロはアメリカ人のDJで『Heartless』が有名で、フレンチ・モンタナはモロッコ系アメリカ人で『Unforgettable』が有名です。
リル・パンプはアメリカのラッパーで『I Love It』が有名で、ジャビアワードはアメリカの女性歌手で『A Whole New World』のカバー曲などが有名です。
ラッセルとジャガーノートは養護施設を襲い、デッドプールたちが駆け付ける!彼らが走る姿がスローで演出され、『Welcome To The Party』が流れるためクールですね。
ケーブルとドミノは様になっていますが、まさかドーピンダーも付いてくるとは驚きです。そんな彼はジャガーノートに挑発されて瞬時に車に戻ることにするという情けない姿を見せるため笑ってしまいました。
そこからジャガーノートはケーブルの銃で吹き飛ばされ、戦い開始となるのには目が離せませんよ。デッドプールは頭を串刺しにされる中、『アベンジャーズ』のネタを話すという余裕も見受けられますが見ていてハラハラするでしょう。
ジャガーノートと戦うシーン
Tyler Bates-You Can't Stop this Mother F*****
ジャガーノートと戦うシーンで流れた曲は、Tyler Batesの『You Can't Stop this Mother F*****』です。
オーケストラたちの力強い男性パートと、響き渡るような女性パートで構成される曲です。低音を刻みつつ迫りくるような雰囲気と、禁止用語で構成される歌詞が特徴。
タイラー・ベイツは1965年生まれのアメリカの音楽プロデューサーで、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』や『ジョン・ウィック』シリーズの音楽を手掛けています。
ジャガーノートが本気を出せばケーブルのガードも突き破るほどのパンチを繰り出し、銃弾が全く効かないという強さを見せる!一方で、ラッセルは施設内を逃げ回る学長をゆっくりと追いながら炎を放つのが凄まじいですね。彼の恨みは相当だということが伝わってきます。
この曲はコロッサスが助けに来た際に流れ、大物同士の戦いを思わせるのが良いですね。頑丈な2人が叩きあい、コロッサスが非道な手を使うのにも目が離せません。また、ドミノは施設内の子供たちを助けつつ、施設で育った際の恨みを晴らしていくのにも注目ですよ。3回目に曲が流れるのはエンディングのラストの方なので聞いてみてくださいね。
ヴァネッサと天国で会うシーン
A-Ha-Take On Me (MTV Unplagged-Summer Solstice)
ヴァネッサと天国で会うシーンで流れた曲は、A-Haの『Take On Me (MTV Unplagged-Summer Solstice)』です。
男性シンガーの穏やかな歌声とピアノの伴奏で始まっていく曲で、ゆったりとしたテンポで曲が続きます。この曲は1985年の『Take On Me』のアコースティックバージョンです。
「アーハ」は男性3人組のポップバンドで、『Crying In The Rain』、『Stay On These Roads』が有名な曲です。
ラッセルを命懸けで守り、死を選んだデッドプール…彼のおかげでケーブルの娘も助かったという未来が示唆されましたね。そうして死を選ぶデッドプールの姿は涙なしでは見られません。
みんなに看取られたかと思いきや、一度目を覚ましてドミノに時計を渡したり、一人一人に声を掛けたりするのです。なかなか死なないデッドプールがついに息を引き取った際には、本当に死んでしまったの分からない感じがしたのが見どころ。
そうして死後の世界に行ってヴァネッサと再会するシーンで『Take On Me (MTV Unplagged-Summer Solstice)』が流れるため感動的な雰囲気を感じさせます。天国だと聞いて安心しつつ、許してくれと頼むウェイドですがこの後、驚きの展開が続くのに注目ですよ。
デッドプールたちが施設を後にするシーン
Pat Benatar-We Belong
デッドプールたちが施設を後にするシーンで流れた曲は、Pat Benatarの『We Belong』です。
女性シンガーの声が徐々に聞こえてくる前奏と楽器音で始まっていき、サビで力強い曲に変わっていきます。大人っぽさとポップな雰囲気のある歌声が特徴。
パット・ベネターは1953年生まれのアメリカの歌手で、『Hit Me With Your Best Shot』、『We Belong』などが有名な曲です。
ケーブルは元の時代に戻るための装置をデッドプールのために使い、過去に戻って鉛製のコインをデッドプールに忍ばせておくのです。
そうして銃で撃たれた際にデッドプールを死なせないようにし、ケーブルと抱き合うという良い終わり方をしたかと思いましたが…施設長が悪態を付きに現れてドーピンダーが車で轢き殺すのには驚きましたね。
皆で施設を後にするシーンで『We Belong』が流れて、そのままエンディングへ変わっていきます。デッドプールお手製の落書きのような絵とキャスト紹介が流れるのが良いですね。
エンディングの1曲目
Cher-If I Could Turn Back Time
エンディングの1曲目で流れた曲は、Cherの『If I Could Turn Back Time』です。
高音を響かせる女性シンガーの歌で始まり、最初から盛り上がりを見せていく曲です。ゆっくりとしたテンポに力強い曲が続いていき、ドラムやギター音を刻んでいくのも特徴。
シェールは1946年生まれのアメリカの歌手で『Believe』、『The Shoop Shoop Song (It's In His Kiss)』などが有名な曲です。
ネガソニックが過去に戻るための装置を直し、ユキオはまずかったのではと心配していましたね。そうして『If I Could Turn Back Time』が流れてヴァネッサが殺された時間に戻り、見事殺し屋を始末できたことで喜ぶウェイド!
「俺たちの子供はシェールに決まりだ!」と明るく言い放って再び装置を起動させるのです。そうしてピーターを救うという良いストーリーが続きますが…まさか他作品の過去も変えるとは驚きですね。
映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場していたウェイドを殺してウルヴァリンに気さくに話しかけ、今度は映画『グリーン・ランタン』の脚本を受け取った時のライアン・レイノルズの元へ!ライアンの頭を撃ち抜いて自らの過去を消し去るという一連のシーンで歌が続くのも聞きどころですね。
エンディングの2曲目
Teamheadkick-Deadpool Rap (X-Force Remix)
エンディングの2曲目で流れた曲は、Teamheadkickの『Deadpool Rap (X-Force Remix)』です。
低音を響かせるリズムと、ラップが続いていくアップテンポのノリの良い曲です。「エックスフォース」という掛け声が入っているのが特徴。「Teamheadkick」は今映画の1作目の『Deadpool Rap』でも有名です。
前作でも流れていた曲のエックスフォースバージョンです。「エックスフォース」という掛け声が処々にあり、軽いノリを表しているのでデッドプールらしさを感じますね。
どんな時でも明るく、冗談を言えるデッドプールが周りを巻き込んでいきつつも未来を変える様子が思い出されるエンディングでした。
ドーピンダーが殺人の魅力に目覚めてしまったり、コロッサスが悪い言葉を言うようになってしまったりという影響もありましたが…『デッドプール』シリーズならではの見どころだと言えるでしょう。
筆者の感想
ダークなジョーク満載で、血しぶきや身体の一部分も吹っ飛ぶ激しいアクションからは目が離せませんでしたね。デッドプールならではの不死身の身体を活かした戦い、大物のジャガーノートたちの戦いなど見どころ満載でした。
まだ子供のラッセルの未来が変わっていく姿や、ヴァネッサやケーブルのストーリーには感動させられるのも良かったです。また、エックスメンたちがいる学校でウェイドは電動の車イスに乗りつつ、チャールズやビースト、クイックシルバーたちが少し映るのがおもしろかった!
ラストのウルヴァリンにも驚かされたのを踏まえると、さすが『デッドプール』シリーズだなと思いました。
サウンドトラック
『デッドプール』で流れた挿入歌27曲をシーンごと解説!
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