そんな思いを持っているあなたのために、
この記事では、『Appleの空間オーディオ』についてご紹介していきます。
空間オーディオとは?
Apple Musicの空間オーディオとは、音楽や動画を視聴したとき、自分のまわりで歌手や楽器、映像の音が出ているようなリアリティ感のある音の楽しみができるDolby Atmosの技術のことです。
「空間オーディオ」は、Appleが付けている名称ですが、SONYの「360 Reality Audio」やAmazonの「3Daudio」と同じで、音の位置感覚や方向、音場をリアルに体験できます。。
例えば、iPhoneで動画を観たとき、iPhoneを正面にして、自分が顔を横に降ってiPhoneが自分の右側や左側にきても、iPhoneを正面に合わせて音の聞こえ方を調整してくれます。
例えば、iPhoneで音楽を聴いたとき、アーティストや演奏が自分のまわりで行われているかのような、音に包み込まれる体験ができます。
これが「空間オーディオ」です。
空間オーディオ
料金
Apple Musicで空間オーディオを利用するのに、Apple Musicの有料プランに加入している必要があります。Apple Musicの料金プラン以外に追加料金はありません。
Apple Musicの料金プランについては、次の記事で解説しています。
👉 Apple Musicの料金を徹底解説!6つのプラン・月額・年額の違いとは?
空間オーディオに必要なもの3つ
- デバイス
- アプリ
- イヤホン、ヘッドホン
※デバイスによっては、イヤホンやヘッドホンが必要ないものもありますが、ここでは3つでご紹介していきます。
【デバイス】+【アプリ】+【イヤホン or ヘッドホン】
この組み合わせを実現することで、Appleの空間オーディオは楽しめます!
デバイス
空間オーディオを使うには、音楽や動画を再生するためのデバイスが必要になります。
空間オーディオに対応しているデバイスは以下のAppleデバイスです。
- iPhone
- iPad
- Mac
- Apple TV 4K
- HomePod
これらのデバイスとイヤホンやヘッドホンを接続することで、空間オーディオで音楽や動画が楽しめる。
👉 Apple TV 4K(第3世代)をレビュー!モデルの違いやおすすめの人とは?
もし、イヤホンやヘッドホンではなく、スピーカーから音を出して空間オーディオを楽しみたいなら、以下の対応するデバイスが必要になります。
- iPhone XR 以降(iPhone SE は除く)
- iPad Pro 12.9 インチ(第3世代以降)
- iPad Pro 11 インチ
- iPad(第6世代以降)
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad mini(第5世代))
- MacBook Pro(2018 年モデル以降)
- MacBook Air(2018 年モデル以降)
- iMac(2021年モデル)
- Apple TVとHomePodを接続
アプリ
次に必要なものは、アプリです。
アプリジャンル | アプリ名 |
音楽アプリ |
|
動画アプリ |
|
音楽を空間オーディオで聴くなら音楽アプリを、動画を空間オーディオで観るなら動画アプリが必要になります。
Apple Music以外にも空間オーディオに対応している音楽アプリを以下で解説しています!
イヤホン、ヘッドホン
空間オーディオは、どのイヤホンやヘッドホンでも対応しているので使えます。
しかし、イヤホンやヘッドホンの性能やスペックによって、空間オーディオのクオリティは左右されます。
空間オーディオを使うときに推奨するイヤホン・ヘッドホンは、以下の9つです。
- AirPods Pro
- AirPods Max
- BeatsX
- Beats Solo3 Wireless
- Beats Studio3
- Powerbeats3 Wireless
- Beats Flex
- Powerbeats Pro
- Beats Solo Pro
これらのイヤホン・ヘッドホンは、空間オーディオに最適化されているためオススメです。
空間オーディオを最高品質で楽しみたいのであれば、Appleのヘッドホン「AirPods Max」がベスト!
Apple AirPods Max
しかし、約7万円もするヘッドホンなので、手の出しづらいものではあります。
自宅で最高品質の音質で、臨場感とリアルな音の空間オーディオを楽しみたい方向けです。
AirPods Maxを実機レビュー!SONYやBoseのヘッドホンとも比較してみた!
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であれば、空間オーディオを楽しむベストなイヤホンは、『AirPods 』です。
AirPods
税込23,800円で購入でき、イヤーチップのないインナーイヤー型のイヤホンのため、空間オーディオがもっとも適したイヤホンです。
しかし、耳とイヤホンとのフィット感がないため、周辺の雑音は聞こえやすいイヤホンです。(ノイズキャンセリングの機能もない)
音の位置感覚や方向、立体感は、インナーイヤー型のイヤホンが最も適しており、AirPodsがオススメです!
AirPods3を購入レビュー!Proとの違いは4つ!違いやオススメとは?
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そんな方にオススメな空間オーディオを楽しめるイヤホンは、「AirPods Pro」です。
AirPods Pro
AirPodsと比べて、イヤーチップがあるため遮音性があり、完成度の高いノイズキャンセリング機能がより周辺の雑音をシャットアウトしてくれます。
実際に聴き比べてみると、若干AirPodsのほうが空間オーディオの印象は強いですが、AirPods Proは機能面から音質まですべての完成度が高いため、買って損はないイヤホンです!
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Apple Musicで空間オーディオを使う方法
空間オーディオを使って、音楽を聴くにはApple Musicの音楽ストリーミングサービスを利用します。
Apple Musicで空間オーディオを使うには、以下の3つステップが必要となります。
- Apple Musicに登録する
- 設定を変更して空間オーディオをオンにする
- Apple Musicで空間オーディオ対応の音楽を再生する
ステップ1:Apple Musicに登録する
空間オーディオで音楽を聴くには、Apple Musicへの登録が必要となります。
Apple Musicの通常の料金プランに加入することで、空間オーディオも一緒に使えます。
空間オーディオを使うからといって、Apple Musicの料金が割増になるようなことはありません。
Apple Musicを無料で始める方法はこちら
👉 Apple Musicを無料で使う!無料期間と2つの注意点とは?
ステップ2:設定を変更して空間オーディオをオンにする
Apple Musicを使い始めたら、次に空間オーディオを使うための設定をオンにします。
iPhone・iPadの場合
まずは、設定アプリを起動します。
設定アプリ
次に、設定一覧から「ミュージック」を選択します。
ミュージック
ミュージックの設定一覧から「ドルビーアトモス」を選択します。
ドルビーアトモス
最後に、ドルビーアトモスの設定をします。
設定する
ドルビーアトモスを設定する際は、以下2つのポイントがあります。
- 使っているイヤホン、ヘッドホン
- デバイスの容量とデータ通信量
Apple MusicのDolby Atmosについては次の記事で解説しています
→ Apple Musicの『Dolby Atmos』ってなに?今までと何が違うの?
使っているイヤホン、ヘッドホン
使っているイヤホン・ヘッドホンが以下の場合は、「自動」でOKです。
- AirPods Pro
- AirPods Max
- BeatsX
- Beats Solo3 Wireless
- Beats Studio3
- Powerbeats3 Wireless
- Beats Flex
- Powerbeats Pro
- Beats Solo Pro
これらのイヤホンやヘッドホンは、空間オーディオに最適化されているため、自動的に検知して空間オーディオで音楽を再生してくれます。
もし、これら以外のイヤホンやヘッドホンを使っている場合は、「常にオン」にすることで空間オーディオで音楽が再生できます。
しかし、「自動」「常にオン」のどちらに設定したとしても、次のポイントは必ずチェックしておいてください!
デバイスの容量とデータ通信量
空間オーディオは、ドルビーアトモスという技術を使って、音楽をよりリアルな体験にしてくれるものです。
そのため、通常の音楽(空間オーディオではない曲)に比べて、1曲のデータ量が大きくなります。
データ量が大きいということは、2つの注意点があり、
一つ目は、その曲をダウンロードすると、使用する容量が大きくなります。
二つ目は、その曲を再生するときのデータ通信量が多くなります。
なので、iPhoneやiPadに保存できるストレージの容量と使えるデータ通信量を見ながら、空間オーディオの設定はしておきましょう。
Apple Musicの通信量を実際に計測!5つの節約方法も解説!
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空間オーディオの楽曲は、ダウンロードすればオフライン再生でも楽しめるので、ダウンロード機能はぜひ活用してください。
Apple Musicをオフラインで聴く!ダウンロード方法&必須設定とは?
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Androidの場合
- Apple Musicのアプリを起動
- 「今すぐ聴く」の画面右上にある「設定」を開く
- ドルビーアトモスをオンにする
Macの場合
iMacやMacbookなどのMacのパソコンで空間オーディオを設定する方法です。
まずは、「ミュージック」のアプリを起動します。
次に、「ミュージック」のメニューを選択します。
ミュージック
ミュージックの項目が開いたら、「環境設定」を選択します。
環境設定
最後に、「再生」のタブを選択して、ドルビーアトモスの欄を設定します。
ドルビーアトモス
Macでドルビーアトモスの設定をするときは、以下2つのポイントがあります。
- 使っているイヤホン、ヘッドホン
- デバイスの容量とデータ通信量
使っているイヤホン、ヘッドホン
使っているイヤホン・ヘッドホンが以下の場合は、「自動」でOKです。
- AirPods Pro
- AirPods Max
- BeatsX
- Beats Solo3 Wireless
- Beats Studio3
- Powerbeats3 Wireless
- Beats Flex
- Powerbeats Pro
- Beats Solo Pro
これらのイヤホンやヘッドホンは、空間オーディオに最適化されているため、自動的に検知して空間オーディオで音楽を再生してくれます。
もし、これら以外のイヤホンやヘッドホンを使っている場合は、「常にオン」にすることで空間オーディオで音楽が再生できます。
しかし、「自動」「常にオン」のどちらに設定したとしても、次のポイントは必ずチェックしておいてください!
デバイスの容量とデータ通信量
空間オーディオは、ドルビーアトモスという技術を使って、音楽をよりリアルな体験にしてくれるものです。
そのため、通常の音楽(空間オーディオではない曲)に比べて、1曲のデータ量が大きくなります。
データ量が大きいということは、2つの注意点があり、
一つ目は、その曲をダウンロードすると、使用する容量が大きくなります。
二つ目は、その曲を再生するときのデータ通信量が多くなります。
なので、Macに保存できるストレージの容量と使えるデータ通信量を見ながら、空間オーディオの設定はしておきましょう。
ステップ3:Apple Musicで空間オーディオ対応の音楽を再生する
空間オーディオに必要なデバイスが揃い、Apple Musicの準備ができたら、最後にApple Musicで空間オーディオに対応している音楽を再生します。
Apple Musicで空間オーディオに対応している音楽は、「Dolby Atmos」という表記があるものです。
iPhone・iPadの場合
空間オーディオに対応する音楽は、「Dolby Atmos」という表記があります。
アルバムを開くと、再生やシャッフルの下のところに「Dolby Atmos」と出ます。
空間オーディオに対応するアルバム
音楽を再生しても、空間オーディオに対応するか確認できます。
音楽を再生してプレイヤー画面を開くと、曲名の下に「Dolby Atmos」という表記があります。これが空間オーディオ対応の楽曲です。
空間オーディオに対応する曲
👉 Apple Musicで聴ける空間オーディオの見分け方!Dolby Atmos対応を見ればOK
Macの場合
MacでもiPhoneやiPad同様に、アルバム単位で空間オーディオに対応しているか確認できます。
また、歌詞表示画面やミニプレイヤーでも「Dolby Atmos」の表記を確認でき、空間オーディオに対応しているかどうかチェックできます。
歌詞表示
ミニプレイヤー
空間オーディオの音楽をApple Musicで探す
Apple Musicで聴ける空間オーディオの楽曲は、Apple Musicから簡単に検索することができる。
まず、Apple Musicの画面下部にある「検索」をタップして、カテゴリを検索の中から「空間オーディオ」を選択します。
検索空間オーディオを探す
すると、空間オーディオに対応した楽曲をいろんな形でチェックできます。
空間オーディオを探す
プレイリストから探したり、新着のシングル曲やアルバム、音楽ジャンルから空間オーディオ対応の音楽を見つけられます。
空間オーディオに対応している楽曲は、一部の音楽のみとっています。
特に日本の音楽の対応はとても少なく、海外の音楽がメインで空間オーディオに対応されています。
👉 Apple Musicでおすすめの空間オーディオ対応曲10選!探し方も解説!
空間オーディオを体験できる音楽
Apple Musicで聴ける空間オーディオの音楽を選曲してみました。
どの音楽も空間オーディオを感じやすいものを選曲しており、アーティストの歌声が自分を取り囲み、色んな音が自分のいろんな方向から聴こえてくる体験ができます。
ぜひ、AirPods MaxやAirPods Proで聴いていただきたい。
空間オーディオで音楽を聴いてみた感想
Apple Musicの空間オーディオを実際に聴いてみた感想は、3つあります。
- AirPods Maxの空間オーディオは音楽の楽しみがさらに増力される
- できればAirPods Proで聴きたい
- 空間オーディオと通常の音楽の違いが圧倒的
Apple Musicには、空間オーディオだけでなく、ロスレスという超高音質での音楽体験もできます。
より高音質で音楽を楽しみたい方は、要チェックです!
Apple Musicのロスレスとは?聴き方と注意点をチェック!
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AirPods Maxの空間オーディオは音楽の楽しみがさらに増力される
Apple Musicの空間オーディオを聴くのに最高の環境は、AirPods Maxで聴くことです。
空間オーディオに対応しているイヤホン・ヘッドホンの中で最もグレードの高いヘッドホンのため、値段は張りますが空間オーディオの最高峰を体験できます。
AirPods Max
AirPods Maxは、ヘッドホンとしても高いクオリティの音質ですが、空間オーディオで音楽を聴くことでさらにAirPods Maxの良さを最大限引き出すことができると感じました。
自分を取り囲む深みのある低音や上下左右に広がる歌声、空間を感じる楽器の音など、最も「音の空間」を感じたのがAirPods Maxです。
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できればAirPods Proで聴きたい
空間オーディオを最高レベルで楽しむには、AirPods Maxが最適解です。
しかし、AirPods Maxは、約7万円するハイグレードなヘッドホンです。
そんな方には、AirPods Proをオススメします。
AirPods Pro
空間オーディオは、AirPods MaxやAirPods Proだけでなく、様々なイヤホンでも体感できます。
しかし、やはり高いレベルで最適化されているのは、Amazon Music同様、AppleのAirPods MaxとAirPods Proです。
Apple MusicでApple Musicを使っているのであれば、AirPods Proは、最も最適でベストなイヤホンといえます。
AirPods Maxと比べると、感じ取れる空間の上下左右高さは狭くなりますが、イヤホンの中では最も立体的な音を楽しめるのがAirPods Proです。
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空間オーディオと通常の音楽の違いが圧倒的
空間オーディオと通常の音楽を聴いたときの違いは明らかです。
いつも聴いていた音楽が嘘だったような、「音楽って楽しいな」と改めて感じれる体験ができました。
表面的なのっぺりとした音ではなく、一つひとつの音が独立しており、色んな音が奏でられることで一つの音楽を作り出しているような感じです。
上下左右高さに広がる立体感やいくつもの音が重なり合って厚みを出す多重感を感じ、本当に音楽を聴いていて楽しいなと、この空間オーディオを体感して感じました。
正直、作業用やながら聴きで音楽を聴くのはもったいないくらい、じっくり音楽に浸って楽しみたいときにオススメです!
ぜひ、Apple Musicで空間オーディオを楽しんでみてください!
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