2022年12月2日公開の映画『ブラックアダム』
「怒り」をパワーにし、投獄されたダークヒーロームービーで、DCEUの11作目。
DCコミックスでは、「シャザム」の宿敵が「ブラックアダム」ですが、幼少期からブラックアダムが大好きだったと語るドウェイン・ジョンソンが、映画『シャザム！』と分けて製作する事を提案しました。
幼い子どもがいる親にとって、Netflixは最高の現実逃避世界。
私が大大大好きなDC作品×筋肉バカ・ロック様の作品という事で、どう足掻いても悪い感想は書けません！！
予想通り面白くて切ない、最高のダークヒーローが登場しましたよ♪
この記事では、映画『ブラックアダム』を鑑賞した筆者の、感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します！
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『ブラックアダム』の評価＆感想
- 感動度
- 5
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
映画が観客の心にどれだけ響くか、感動の深さや涙の数を評価する。
物語の複雑さや、観客が考えるきっかけを与えるか、推理や考察が必要かなどを評価。
何度も見返したくなる魅力があるか、2回目以降に新しい発見や解釈ができるかを評価。
期待を裏切る展開、驚きのエンディング、斬新な演出など、映画全体のサプライズ要素を評価。
人々の間でどれだけ話題になるか、SNSでのシェアや友人・家族との会話のタネになるかを評価。
神々の力を与えられし勇者が魔術師による投獄から解き放たれた時、彼を拘束しようとジャスティス・ソサエティが動き出す。だが、彼は本当に人類の脅威なのか、それとも希望となり得る存在なのか。
『ジュマンジ』『ワイルド・スピード』『レッド・ノーティス』などで活躍する、ドウェイン・ジョンソンが主役のヒーロームービー。
人気を博した『スーサイド・スクワッド』の続編で、ヒーローとは言っても、前半は味方なのか敵なのかただのチートキャラなのか、全くわかりません！
様々な暗い過去を持つダークヒーローなので、彼からは切なく危うい香りもします。
また、ジャスティス・ソサエティの「ドクター・フェイト／ケント」と「ホークマン／カーター」の友情は感動的。
激しいアクション映画ですが、真の勇者の意味・仲間との友情・アダムの葛藤など、ストーリーにも見応えがありますよ！
ちなみに、ドクター・ストレンジとドクター・フェイトは似ていますが、ストレンジがマーベル・コミックスに初登場したのは1963年で、ドクター・フェイトがDCコミックスに登場したのは1940年。
今やストレンジのほうが人気作ではありますが、フェイトのほうも映画製作してくれないかな？と思っています。
本作の続編は『シャザム！〜神々の怒り〜』なので、あわせて観るとまた面白いですよ♪
| 役職・役名 | キャスト・スタッフ名 |
| 監督 | ジャウム・コレット＝セラ |
| 脚本 | アダム・スティキエル ロリー・ヘインズ ソーラブ・ノシルヴァーニ |
| 主演：テス・アダム／ブラックアダム | ドウェイン・ジョンソン |
| 出演：カーター・ホール／ホークマン | オルディス・ホッジ |
| 出演：ケント・ネルソン／ドクター・フェイト | ピアース・ブロスナン |
以下より重要なネタバレを含みます。
『ブラックアダム』のネタバレ
サバックの王冠
紀元前2600年、古代都市カーンダック。独裁者アクトン王は、強大な悪魔の力を得る「サバックの王冠」を作るため、原料となる特殊な鉱物「エタニウム」を採掘。国民を奴隷として働かせていた。
ある時、少年・フルートが立ち上がり民衆を束ね、反乱を起こすべく行動するも、捕えられ処刑台にかけられる。
その瞬間、魔術師達がフルートに力を与え「シャザム！」と叫ぶと、強靭な肉体と力を持つ勇者に変身。
結局アクトン王は王冠を作り上げるも、激しい戦闘の末勇者が王を殺し、宮殿を崩壊させた。
ーそして5000年後。
勇者は2度と現れず、現在のカーンダックは軍事組織の「インターギャング」に支配されていた。
大学教授のアドリアナは、弟・カリーム、相棒・イシュマエルと向かった遺跡で、アクトン王が作った王冠を手に入れる事に成功。
そこへインターギャングが襲い掛かり、アドリアナは「シャザム！」と呪文を唱える。
すると「アダム」と名乗る謎の男が出現し、インターギャングを次々に殺害。しかし、生き残った1人がエタニウム爆弾を放ち、アダムは倒れ気を失う。アドリアナは彼を救い、家に連れて帰るのだった。
その頃、秘密組織長官であるウォラーは、復活したアダムを人類の脅威と判断。JSA（ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ）に彼を捕えるよう依頼する。
『ザ・スーサイド・スクワッド』『シャザム』がコメディ寄りなのに対し、かなりシリアスなストーリーの本作。よ〜く観ていないと追いつけなくなります！
アダムの物凄い強さには惚れ惚れ…。筋肉隆々のロック様、ついにヒーローの仲間に！！と感激しました。
でも、ウォラーはアダムを危険な存在とするけれど、人間をこのような勇者に変身させられる、謎の魔術師達が1番最強・最恐なのでは…？
考え過ぎると少々腑に落ちないものの、ワクワクする前半でした♪
アダムのパワーと過去
目を覚ましたアダムは、自身が封印されてから5000年の時が経っている事を知る。
アドリアナの息子・アモンが、つれないアダムをその気にさせるため、インターギャングに喧嘩を売り襲われ、アダムは兵士達を倒した。
すると、JSAのホークマン、ドクター・フェイト、サイクロン、アトム・スマッシャーが登場し、アダムを捕獲しようとしたが失敗・敵対する。
その頃、アモンが自宅に着くとイシュマエルが王冠を奪おうとする。実はイシュマエルはインターギャングの一員で、アクトン王の末裔だったのだ。
考えが違うアダムとJSAは仲違いするも、アモンを救出しようと協力する。
イシュマエルは、王冠と交換でアモンを渡すと言ったが、アモンに発砲。アダムが救出したが、怒りが爆発しイシュマエルを含む周辺を破壊した。
そしてアダムは、カーターに過去について話す。
実は彼はフルートの父親で、逆上した兵士に妻もろとも殺されかけた時に、フルートが勇者の力を授け彼を助けた。
しかしその直後に、フルートは兵士の矢に貫かれ死んでしまう。そしてアダムは怒りの化身となってしまった。
魔術師協議会は、力の制御が効かない彼を脅威と判断し、長らく封印していたのであった。
壮絶な戦闘シーンのあと、中盤ではアダムの過去が明らかに。
とても悲しい話ですが、フルートはなんて良い子なの！！勇者すぎません？
子に助けられ、そのせいで子を失う気持ちは想像を絶するので、アダムの力が制御出来ないのも頷けます。
その点アモンは男の子らしくて人間らしくて可愛い。フルートと同じくらいの年齢に見えるので、アダムも心を許したのでしょうね！
イシュマルの復活。そして勇者とは…
過去を語ったアダムは、自身の強大な力が人々を傷付けると懸念し、呪文「シャザム」と唱えられないよう封印して欲しいとカーターに頼む。
そしてアダムは、カーター達によって運ばれ、海の底にある秘密軍事施設「タスクフォースX」に仮死状態にして封印された。
脅威は去ったかに思われたが、未来を見る事の出来るケントは、戦火の中カーターが死ぬ…という、不吉な悪夢を見る。
それが的中し、死んだイシュマエルと、地獄の兵士軍「サバック」が王冠の力で復活。ケントがカーター達を庇い1人で戦いつつ、アダムの心に復活せよと問いかける。
アダムは亡き妻とフルートにも励まされ目を覚まし、変身。しかしケントは、イシュマエルに殺され消滅してしまった。
同じ頃、アモンが民衆に呼びかけ、サイクロン、アトム・スマッシャーと共に、街を破壊しているサバックと戦う。
そしてアダムはホークマンと共に、イシュマエルを葬る事に成功。サバック達は消えて行く。
その後アダムはヒーローではなく、守護者「ブラックアダム」として、カーンダックを支える事になった。
ースタッフクレジット後
ウォラーが映像でアダムの前に現れ「カーンダックを出るな。異星から援軍を呼ぶ事も出来る。」と忠告する。
「全援軍を呼べ」とモニターを破壊するアダムの前に現れたのは、なんとスーパーマンであった。
一貫して「真の勇者とは」と問いかけられているようなストーリー。
世界・秩序を守るJSAの「正義」ですが、じゃあなんでカーンダックを助けてくれなかったの？と、冒頭にアドリアナが言いましたが全くもってその通り！
分かりやすく目の前の悪を倒してくれたアダムを「正義」としたくなるし、そんなアダムを攻撃するJSAを民衆が良く思わないのは、とても理解出来ますよね。
国を救ったフルートや、仲間を救ったケイン。勇気を持って立ち上がる人々も、みんなが勇者であるという事を、アダムは教えてくれたのだと思います。
最後にスーパーマンが登場した事で、それぞれの「正義」を巡る展開が予想され、胸が熱くなりました！！
それにしても、クライマックスでアダムがイシュマエルを真っ二つにしたシーン。スマートな勝ち方ではなく筋肉ありきの力づくな感じで、ロック様らしくて良かった〜♪
『ブラックアダム』が好きな人へのオススメ映画
『ブラックアダム』は、悲しい過去を持つダークヒーロー。
同じく、アクションだけではなく心にグっと来るような映画をご紹介します！
ダークナイト
王道ですが！！ゴメンナサイ！！でもやっぱりダークヒーローといえば、この作品ですよね。（というかDC作品はだいたいダークな感じ）
バットマンやジョーカーだけでなく、ハービーのストーリーも悲しくてやりきれない気持ちになります；
ブレイド
ヴァンパイアを憎み、容赦無く葬って行くヴァンパイアと人間の混血種・ブレイド。映像がずっと暗くて、ストーリー以外も超ダークですよ〜
殺戮シーンがとにかくカッコイイので全人類に観て頂きたい！サングラスのウェズリー・スナイプス、似てるけど鈴木雅之さんではございません！！
