2025年9月26日にNetflixで公開された映画『フレンチ・ラヴァー』
人気俳優と離婚寸前の女性が、ひょんな事から出会い惹かれ合って行く。
生きる世界の違う二人に、容赦無く訪れる試練とはー？
フランスのラブコメムービー。
王道ラブコメも大好物なbeersyです！
『最強のふたり』やネトフリシリーズ『ルパン』でお馴染み、オマール・シー目当てで視聴。
ありえないストーリーですが、こういう作品を観るのもたまには良き！
ただ、ちょっと入り込めない部分もありました。
この記事では、Netflix映画『フレンチ・ラヴァー』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします！
『フレンチ・ラヴァー』の評価＆感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 4
映画が観客の心にどれだけ響くか、感動の深さや涙の数を評価する。
物語の複雑さや、観客が考えるきっかけを与えるか、推理や考察が必要かなどを評価。
何度も見返したくなる魅力があるか、2回目以降に新しい発見や解釈ができるかを評価。
期待を裏切る展開、驚きのエンディング、斬新な演出など、映画全体のサプライズ要素を評価。
人々の間でどれだけ話題になるか、SNSでのシェアや友人・家族との会話のタネになるかを評価。
大ヒット映画『最強のふたり（2011）』で、東京国際映画祭最優秀男優賞、セザール賞主演男優賞などを受賞した俳優オマール・シー。
良い感じに歳をとり、渋いイケオジになっていますね。
ネトフリドラマ『Lupin/ルパン』もヒットし、続編がたくさん作られました。
そんな彼が今回演じるのは、街を歩けば騒がれるスター俳優・アベル・カマ。
ヒロインは離婚寸前の女性・マリオン、容姿も特別良いわけではない。
（演じるサラ・ジロドーは、フランスの俳優『美女と野獣』『ベルナデット 最強のファーストレディ』など）
二人の「芸能人との恋」をテーマにしていて、夢のあるストーリーなのですが…。
あまりにも、アベルが自己中過ぎて女にだらしなさ過ぎて、何が魅力的なんだかわからない。笑
二人が惹かれ合うのも急ピッチで、中々感情移入出来ませんでした。
アベルがマリオンを口説くシーンも「どの口がそのセリフ言う？」と、気になって仕方がない！
ですが、そこに目を瞑れば大人が夢を見られる物語なので、ワクワクしながら視聴出来ました。
以下より重要なネタバレを含みます。
『フレンチ・ラヴァー』のネタバレ
自己中な俳優の苦悩
街を歩けば黄色い声援が飛ぶ、人気俳優のアベル・カマ。
順風満帆に見える彼だが、ライバルのルイにセザール賞で先を越され、またマスコミに色々な事を書かれてストレスを溜めていた。
そんなある日、店に入り注文をして座ると、女性店員がスマホを見ており、盗撮されたと思ったアベルは大激怒。
騒ぎを聞きつけた店長がその店員を罵倒して叱りつけると、彼女は「何もしていない！こんな店辞めてやる！」と怒り、アベルが頼んだウィスキーを店長にかけて出て行ってしまった。
我に帰ったアベルは女性を追いかけ謝罪をし、高級車で家まで送る事に。
彼女の名前はマリオンと言い、アベルが洋服についたウィスキーを取って欲しいと頼むと、渋々家に上げた。
ーー
アベルは最近レナという女優と別れたため、テレビに出てもその話題ばかりだとボヤく。
するとマリオンも「夫に親友と浮気をされて、離婚調停中なの。惨めさでは私の方が上ね」と言って笑った。
良い雰囲気になった二人がキスしていると、突然マリオンの夫が現れる。
アベルは隠れたが、あまりにもその夫が憎たらしいため、我慢出来なくなり目の前に出て追い払った。
マリオンは感謝し、二人の間に温かい空気が流れ込む。
ーー
アベルがテレビ番組で、レナに「私のように新しい恋をして」と言われ、「自分にも出会いがあった」と発言する。
レナはアベルと別れた後に、ルイと付き合っていたのだ。
アベルのマネージャー・カミーユは、収録を終えたアベルに「SNSで大反響よ！この話題が前面にくれば、レナの事は言われなくなる。誰でも良いから、恋人をテレビの前に出しましょう」と提案。
そこでアベルは、恋人役をマリオンに頼もうと思い会いに行ったが、頼む前に彼女が「嘘は苦手。すぐ顔に出ちゃうのよね」と言ったので、演技をさせるのは難しそうだと感じた。
そんな中彼は、カミーユが紹介して来た駆け出し女優・アデリーヌと一夜を共にする。
しかし、やはりマリオンの方が気になっていた。
ーー
その後アベルとマリオンはデートをし、距離が縮まって行く。
アベルは偽装恋人の事を話さないままであり、世間は「スターの謎の新恋人」という話題で盛り上がっていた。
なんでアデリーヌとそうなってしまうの？と、アベルの行動に唖然。
「大人の恋愛」なんだろうけれど、どうしても気になってしまいました；
マリオンは絶妙に不幸顔で、おどおどしていて、既婚女性にしては頼りない。
そんな二人がどう恋に落ちるのか…？と、そこを楽しみにしていたのですが、意外とあっさり打ち解けていて肩透かしを喰らいました。笑
セレブの世界
マリオンの家が元夫によって差し押さえられてしまい、アベルの家に居候する事に。
そしてついに一線を超えた二人は本当の恋人同士となり、パパラッチから逃げつつ毎日を楽しく暮らした。
マネージャーのカミーユも、アベルに「大切な人が出来た。本気で好きになった」と報告を受けると大喜び。
同伴者としてプレミア試写会にマリオンを招待し、スタイリストをつけて着飾らせた。
ーー
アベルと共に会場へ行ったマリオンは、大勢の報道陣からカメラを向けられ、フラッシュを浴び目が眩む。
映画は楽しく観られたが、その後のパーティーでアベルとレナが親しげに話している姿を発見し、少々ショックを受けた。
すると、何も知らないアデリーヌがマリオンの元に来て「アベルの恋人役をよく掴んだわね！あなた一般人ぽいもの、とても有利よ。役者歴は長いの？」と明かしてしまう。
マリオンは、自分が「偽装の恋人」だったのだと気付き、パーティーを抜け出した。
事情を知ったカミーユはマリオンを追いかけ「私も昔有名人と結婚したのだけど、彼は私一人のものじゃないっていう状況が怖くて、離れてしまった事がある」と告白。
そして「彼の愛は本物よ。誤解したまま終わらせないで」と助言した。
そこへ何も知らないアベルが来て、ヒットメーカーのレマン監督と話し、新作に出演する事になったと大はしゃぎ。
「君のおかげだ」と言って笑う彼を見たマリオンは、何も言えなくなってしまった。
ーー
マリオンは、ついに元夫との離婚が成立。
しかし家に帰るとアベルが、レマン監督の映画の主演は元カノのレナで、自分は脇役だったと大激怒している。
彼は物やマリオンに当たり散らしたが、マリオンに冷たくされるとすぐに機嫌を直し、レマンに電話して「出演を承諾した」と言って笑った。
彼の傍若無人っぷりにマリオンは呆れつつも、夢であるキッチンカーを持つため、運転免許の試験に向けて勉強を始める。
そしてレマン映画の撮影が始まったが、アベルとレナに「復縁か？」という記事が出たり、SNSではマリオンへの中傷が始まったりして、マリオンはどんどん追い込まれて行った。
ーー
マリオンは、運転免許試験の日に愛犬をアベルに預けたが、アベルが逃してしまった上「撮影が始まるから探せない」と言う。
その後愛犬は無事に見つかったが、マリオンはアベルに対して不信感を持った。
それでも、撮影が終了すると駆けつけて拍手を送り、大きな仕事を終えた彼を労った。
ーー
二人が自宅に戻ると、マリオンが「あなたへのサプライズで、明日から1週間の登山旅行を計画したよ」と、ニコニコで登山グッズを見せる。
しかしアベルが「行きたいけれど、明日は打ち上げがあるから行けないよ」と言うと、マリオンは我慢していた気持ちが爆発した。
アベルの機嫌や生活に振り回されている事、自分といてもつまらなそうだという事。
するとアベルも怒り始め、二人は別れを決断。マリオンは元夫に助けてもらい、以前の部屋に戻って行った。
アベルは感情の起伏が激しいですねぇ。
マリオンのような大人しい女性でないと、うまくやっていけなそう。（だからレナと別れたんじゃ？）
マリオンが爆発する気持ちもわかります。
でも、マリオンも予定くらい聞いたら良かったのに。笑
二人の夢
アベルはレナと再度付き合い始めるがうまくいかず、マリオンの写真や動画を見て、思いを募らせていた。
一方のマリオンは、念願だったキッチンカーを手に入れ自分の店を始める。
アベルからの連絡は全て無視し、彼が部屋を訪ねて来ても出ずにいた。
そんな中、セザール賞にアベルがノミネートされたと報じられた。
ーー
セザール賞の授賞式当日、アベルはSNSでマリオンが夢（キッチンカー営業）を叶えた事を知る。
会場入りしたが落ち着かず、突然抜け出してマリオンの元へ向かった。
マリオンのキッチンカーは大繁盛しており、彼女は一人でせっせと大量の注文をさばいている。
するとアベルが現れ「手伝うよ」と言って中に入った。
マリオンは驚いたが、あまりにも忙しかったため、彼の手を借りて料理を作った。
ーー
お客さんが落ち着くと、お互いの近況を話し合い、マリオンは「連絡しなくてごめんね。忘れる時間が必要だった」と話す。
アベルは「映画もノミネートも君のおかげだ。でも、大切なものを失ってしまった」と伝えた。
しかしマリオンは、彼が授賞式の途中で抜け出して来たと知り、急いでキッチンカーを畳み、彼を乗せて急行する。
そして会場に着くと「車で見てるね」と言って、アベルのネクタイを直すと笑顔で送り出した。
ーー
ちょうどアベルが会場に戻ると、最優秀男優賞が発表される瞬間で、アベルの名前が呼ばれる。
アベルは笑顔で壇上に立ち、カミーユ達に感謝を述べた後「人生は大胆になって、なんでもやってみるべきだ。トロフィーだけが成功じゃないと、教えてくれた人がいる。マリオン、君が正しかった」と愛のこもったスピーチを披露。
マリオンはその姿をスマホで見て、涙を流していた。
そしてアベルが会場を出ると、マリオンも車から出て彼の元へ走って行き、再会した途端熱いキスを交わす。
それはまるで、映画のワンシーンのように美しい光景だった。
すったもんだあったけれど、最終的にはハッピーエンド。
レッドカーペットで抱き合うシーンは、とても夢のある光景です！
こういった映画は若い俳優さんが演じる事が多いですが、ちょっと珍しい、目新しい作品でした。
『フレンチ・ラヴァー』が好きな人にオススメの映画
映画『フレンチ・ラヴァー』が好きな人にオススメの映画をピックアップ！
君がトクベツ
まだ配信はされていませんが（2025年10月現在）きゅんきゅんせずにはいられない一作！
『ヒロイン失格』などでお馴染み、幸田もも子先生の原作マンガが大ヒットし、映画化、ドラマ化など快進撃を続けています。
